COVID-19 の影響による登校禁止の中、遠隔授業に取り組んでいます。
「環境教育はCOVID19に対するレジリエンスを高める最も基礎的なツールである」
これは、環境教育に関する大きな団体である世界環境教育会議のホームページに掲載されたステートメントです。
入学式やフレッシャーズキャンプなど、すべて中止の中始まった2020年度。
学修のための場である大学は「学び」を停めるわけにはいきません。ましてや環境教育の研究室である我々こそレジリエンス(へこたれなさ)を発揮しなければ! そんな思いで、慣れない遠隔授業に取り組んでいます。
遠隔授業の取り組みを少し紹介・・。
基本方針:
1.学生が使い慣れたインターフェイス(LINEやYouTubeとCampusSquare)を活用する。
2.通信環境(Wi−Fi環境やデバイス)が整っていない学生に配慮する
3.多くの講義が「課題学修」になり、課題過多になっている可能性があるため、課題よりも講義に軸足を置く。
個別の方法
環境教育概論(2年生科目):動画教材のアップロードと、LINEオープンチャットによるリアルタイム双方向授業
環境教育概論は履修者が100人以上になるため、ビデオ会議システムは採用せず、Youtubeに動画をアップロードし、講義が設定されている時間にLINEを使ってリアルタイムの講義を行っています。通信環境が整わない学生は、すべてのコンテンツをオンデマンドで(必要なときに)視聴できるようにしています。
LINEのレスポンスが非常に良く、双方向性が成り立っているのに驚いています。
動画は単調にならないように、屋外での撮影などを含めています。
景観デザイン論(3年生科目):履修者がやや少ないのでビデオ会議システムZOOMを用いたリアルタイム講義を行っています。講義は毎回レコーディングし、通信環境が整わない学生はあとから視聴できるように配慮しています。例年キャンパス内でのグループワークがあるのですが、叶わないため、学内に「バタフライガーデン」をつくる課題を設定し、企画を検討しています。
ゼミ:3年生と4年生のゼミはZOOMを使用し、ほぼ毎週実施。近況報告や文献講読などを行っています。ゼミが同級生と交流にもなるようにコミュニケーションの時間をとり、ある意味での息抜き時間にもなるようにしたいと思っています。
これから実習が始まります。実習をどのように意味あるものにしていくか、これからの中心課題です。